4月からの表示義務…
2004-04から、小売り店などでは税込価格の表示義務が始まります。
三月に入って、徐々に本体価格と税込み表示を併記し始めたところもあれば、半日から1日以上店を閉めて力業で付け替えるなどしているところもあるようです。
これは本屋などでも同じなのですが、愛書家としては困るのですよねぇ~
便乗値上げは当然あるし、そんなことは言っても始まらない。
嫌なのは、消費税導入時にもあった、回転が鈍く不動在庫となりやすい売れ行きの鈍い本の即絶版化。
平成不況で、重版はなかなかかかり難い上に、一度少し刷って終りにしたりとか。或いは、捌けの悪いモノはそく処分して無駄な管理費がかからないようにしようという動きです。これでは、発売直後を逃すと、なかなか新本では手に入れ辛くなってしまう。懐が寂しいとか未読が溜まっているからと見送っていると、手に入らなくなってしまいやすくなるのですね。すると古本だの何だのが、当てにされるようになりやすくなって来ます。小売にとっては、新本より利鞘が大きい中古は、それなりに美味いところもあるのですが、中古が動いても著作者は印税が入るわけではありません。還元が薄いと中々続けられず、小部数づつ小作品を乱発して自転車操業的にやるしかいけなくなるのではと危惧しますが…
4月の予定を収拾していたら、本体価格を200円の倍数にして本体と税込価格共に1の桁が0に成るように設定したり、本体を半端にして税込みを内税価格になるようにしたり、どうせすぐに税率も上がると本体価格を10の概数にして税込みは半端とか、値段設定に動きがありました。
そう言えば昭和のころは、奥付けに値段も書いてあったのですが、消費税導入後はカバーだけの表示になっています。カバーだけ刷って付け替えれば、在庫もつぶさずに対応できると思っているのやらいないのやら…
拙宅のデータ集では、来月以降も表示は本体価格です。
新刊でも小売り店で提示している価格とは異なってきますので、ご注意ください。
古い本などは特に、基本的に資料的価値から初版初刷の本体価格を表示するようにしていますので、重版で値上がりしても再調査して訂正は致しません。…と言うかそこまで追跡調査していられません。御理解の上でのお御利用をお願いします。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント