定期更新@日曜日 Ver2004.05.09
来週には6月発売予定の除法が出揃いそうなので、今週は既刊の情報修正や追加がメインでした。
小説では、ハヤカワ文庫のSForFantasy系作品の既発分を追加。さすがに10年くらい前に発売された物は、既に年当り数点を除いて重版未定か絶版になっているようです。新刊では、集英社のコバルト文庫と小学館のパレット文庫の6月予定を追加。パンプキンノベルズからも、ゲームのノベライズが数点出ました。富士見ファンタジア文庫からは、「気象精霊ぷらくてぃか(2)」と「まぶらほ」の新刊がエントリー。ソフトガレージでは、未定だった「3LDK(2)」が6/15に予定入り。
漫画では、小学館の6月予定の漫画を多数追加。講談社からは、CLAMPの作品集「CLAMP ノキセキ」が9月から毎月一冊全12冊出る予定で、既にネットショップでも予約の受付が始まっています。
最近よく見かけるのが、廉価版コミックスと呼ばれる事もある、300円からの低価格・雑誌並みの低紙質・重版をしない短期売り抜けの短命商品。ターゲットはどう設定しているのだろうと考えてみます。通学通勤の途中でキオスクなどで購入し、揺られている間に読み終われば護美箱へ。車通勤の多い地方の書店でも見かけますがこれは、古本屋の特価品よりも手垢が少なく、途中が欠けたりしないで通読できるのが売りなのでしょうか。紙質が悪い物が多いのは、耐久度を押さえて余り持たせないため。再販ということに加え本が安価なせいもあり、古本市場へ流れ難いと見るのは穿ち過ぎでしょうか? 自転車操業というか、新本市場へ気を向けさせておくための撒き餌にもみえてくるんですよね。古書は出版社へはバックしないし、古書が回れば新刊は淀みますから…
愛書家はともかく、ライトな方の購読スタイルはどんな感じでしょう? 新本や新古本を買って来て、一読しては古本屋へ流し、新規購入の足しにして購読の回転資金を押さえる擬似レンタルみたいな? 一度読めば事足りるし、読み返すことのない本で場所ふさぐより、読んでいる最中だけ手許にあればそれでいい。CDやビデオも買うより借りる方が安上がりだし、いらないものは新鮮なうちに売って持ち出しを押さえる方が賢い買い方ですよね。
さる大手の古本チェーンも、新刊や近刊は高めに引き取ってくれます。逆に初版発売後半年以上経っていれば、重版がかかっていても手間賃分もナシ。勿論希覯本でも一切プレミア無し。お宝な本を手放すのには向いていませんが、新しいなら幸いと屑本を買っちゃった痛手をいくらかでも回収するのには向いているようです。初版発行日のみ区別するというスタイルは、簡易レンタルを意図しているのでしょう。でも、逆を見ると新しさだけが売りの本は集って来やすいのですが、絶版や限定本などタイトルに価値がある物はそれが判っている古書屋かネットオークションに流れ易く、高騰でもすれば手に入り難い。
気になるタイトルは、しばらく積ん読になるのが判っていても、新本屋の店頭から消える前に確保しておく方が安心できるのではないでしょうか。重版や再販される本は、思ったよりも少ないですからね。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント