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2004.05.18

定期更新@ZERO-SUM WARD

 一賽舎刊行 Comic ZERO-SUM 2004-07月増刊 季刊漫画雑誌WARD Vol.4  2004 SPRING號の掲載作リストを、拙宅の方で更新して来ました。表紙は、高河ゆん画で、「天使庁」から黒い蝶とジークフリード。

 限定通販の購入権を購入していて、おまけの漫画も読む事があるという方もいるようなので、誌上通販情報などもフォローしてみます。
 2004-06/15(Tue)締め切りで、誌末の専用振り込み用紙限定で、図書カード。図柄は、天使庁@高河ゆん・蜂の巣@峰倉かずや・魔法使い養成専門マジックスター学院@南澤久佳の3種類。
 愛読者プレゼントも、同日締切。綴じ込みのアンケートを全て記入した物から、蜂の巣クリアファイルが100名・天使庁マウスパッドが50名、以下1~5名づつにゲーム・ポスター・ドラマCDなど、全12種181名に用意されている。

 巻頭カラーの「蜂の巣」では、冒頭で蜂の巣の由来など、社会背景をフォロー。本編は、社会の無情さと、甘ちゃん坊主の惨めさが滲み出ています。世間は厳しいねぇ。
 「ソウルガジェット ラディアント」では、祭りで賑わう都に着いた一行は、宿を探して郊外の朽ちた教会へ辿りつく。そこで出逢った姉妹は訳ありで、彼女らを追って来て妹を連れ去った騎士団と因縁が繋がる。さて、次回が愉しみ。
 「紫水ほたるの最初の犯罪」は、読み切り連作の4作目。目は口ほどに物を言いとも言うが、邪眼というのは怖いですね。この娘にはゾクソクさせられました。そう言えば、漫画もキャラの目だけで語らせられるようになれば一人前とか…。キャラの顔を描くのが苦手な方は、眼がマネキンな方が少なくないです。
 新連載の「魔法使い養成専門マジックスター学園☆☆☆(※☆は、駕籠目紋=六芒星の代字)」は、帽子で連載していた作品の続き。さすがに、今回はキャラ紹介に費やしています。
 「しおるちょこ」は、読み切り。ネタがヴァレンタインデーなので、20860000当たりの代原として書き溜めてあったのを…とは邪推しない。ネタは有りがちなような気もしますが、人が信じ切れない娘が直向きな友人をみてと言った下りは、それなりに描写が上手いかと思います。他の作品も見てみたいかな。
 「JUNK YARD」は、基本的にはアクション物で読み切り。ヘイトが男装ですらなかったことから、大きなお姉様向け。感激したお姉様が多ければ、ショーンとヘイトのコンビで続編が描かれるのではないかな?
 「閻魔様のおつかい」も読み切りで、ZERO-SUMコミック大賞第2回入選作。退魔系アクションのcomedy仕立てと言ったところ。特徴的な画だと思ったら、線の太さが変わらない。画風なのでしょうが、ちょっと気になった次第。
 「ロスト異界の獣たち」は、連載の2回目。大きなお兄さんにそのまま媚びているヒロインは嬉しい。ゲストの娘を出す事で、ティナスの社会的な扱われ方や、それを手に入れた人の喜怒哀楽を描いている。ユイの潜り込み方は、門番に立ちたかったです。彼女らは、あやしげな尾行者には気づいていない模様…
 「リトルゲイト」も読み切りで、第2回進人証入賞作。テーマは、魔女だか異能者だかの世間や家族からの扱われ方。賞賛し羨望するよりも、疎まれ忌嫌われるのは、人が自分と違う物を理解できずそれ故受け入れられず、自分を否定するものとして畏れ憎まれる為。言い替えれば、見通せない闇は、自分に危害成すモノが潜んでいそうで怖いということ。
 「正義の味方はじめました」も、読み切り。命を助ける代わりに、走狗となって正義の味方となれというネタはオーソドックスなのですが、捻りが利いている。笑った。それと、押し付けた相方が、目的を達成しつつあることを喜んでいない理由も上手い。有りがちなネタを、上手くく捻ることで、新鮮なストーリーにしてありますね。
 「あなたのためにできること」も読み切り。ブラコンの兄とその妹、そして兄に軽蔑されている父と家主の伯父。こうなったのは、妹と母が事故に会い母が帰ってこなかった時から。ええっと、母親を移植してドーピングで不死身にしたで、正解かな? 父親も妻を亡くしてショックだった所為で、腑抜けたせいだろうが、一人だけ知ってないことを知らされれば怒るしかないよなぁ…
 「蝶の匣」も読み切り。左の頬を覆う蝶の痣を持つ少女。だが彼女は、その痣をあえて残す為に…。困窮なモノが吹き溜まるスラム街は、彼女の思惑とは裏腹にそのことでそこを一掃されようとする。理解せずただ蔑むだけの人々と、使える手はなんでも使って生き延びようと足掻く者との温度差が痛ましく感じる。今の社会に住む人の多くは、彼女を、変でおかしいとだけで片づけようとするモノが多いと思うが…
 「千年マリオネット」も読み切り。屍体使いと言うオカルトな題材を使いつつ随所にギャグをまぶすことで、オドオドしさを避けている。しかし、肝心なネタを仕入れる為に足留めさせねばならなかったにも拘らず、それを伝えるためにも空間転移での召喚など、屍体使いとむりやり関連させているようにもみえ乖離しているように感じられる。釣り餌がバレる時の事情での必要もあるが、例えば傀儡の呪いで主を危機にはどこにいても救わせる為に召喚され、恨みがあっても主には手をかけられないとでも構わないかと。屍体にしたならそれなりに、昼間は外を徘徊できないとかゾンビに必然の苦労も出さないと、敢えて屍体にした説得力に欠ける気がしますね。

 季刊ですからお次は3ヶ月後。ZERO-SUMの旗手たる峰倉かずやとその他の幾つかの連載はあるものの、読み切りや本誌の番外編がメイン。けれど、中旬発売で発売月の2ヶ月先の号数とは珍しいですね。経験的には、実際の発売月と発売月號で2ヶ月の差ができるのは、下旬に入って発売される号から。地方へ敗走される日程とかの関連から、大人の事情で、一月先の発行號になっている定期刊行物や一部の単行本はありますが、却って換算し難いので、実際の発行日に一致するようにして欲しいなぁと思ったり言えなかったり…

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