げんしけんがTVアニメ化なので…
取り敢えず下に、原作漫画の単行本などを参考図書として上げておきます。
取り敢えず、何それって方へのアンチョコ。
原作漫画は、講談社刊月刊漫画雑誌『アフタヌーン』で、今現在連載中。舞台は、さる大学のサークルで対象はアニメやゲームなどと言った、所謂ヲタども。彼らの間では作中アニメの『くじアン』なる物が流行っていて、この「くじアン」もアニメ内アニメとしてキャストまで既に決まっている。榎本千尋(CV:今井由香)・秋山時乃(CV:神田朱未)・橘いづみ(CV:甲斐田裕子)・朝霧小牧(CV:田村ゆかり)・律子キューベル・ケッテンクラート(CV:千葉妙子)・如月香澄(CV:川澄綾子)・リサ・ハンビー(CV:植田佳奈)・榎本忍(CV:桃井はるこ)・鏑木有也(CV:井上和彦)・上石神井蓮子(CV:大谷育江)・山田薫子(CV:後藤邑子)で、このくじアンの主題歌をUNDDER17(桃井はるこ&小池雅也)に決定。又げんしけんのラジオ番組が、ラジ大阪で、2004-07/04(Sun) 26:00~26:30枠で放送。
ヲタどもと言っても、舐めてはいけない。特に大規模な夏と冬の3日づつの祭典には、日本中のヲタどもが集って来て、その同人誌などを主とする市場で、大手サークルなら数百万の売り上げをたたき出す。ちょっと上手いだけの素人が、アニメ・小説・漫画など商業作品のキャラなどを用いて元著作者のものとは異なる(購買力が在ると言う理由で成人向け、それもどぎついモノが多い)ストーリーの漫画や小説などを、24頁程度の小冊子で500円~3000円程度でせいぜい数千部程度の限定で次々と売りさばいていく。購入する方も、この日の為に身だしなみも疎かに為に溜めた十数万を握りしめ、おばちゃんが特攻するバーゲンセールより混み入るとことへ寿司詰めになりに行くのだ。慣れた参加者は、旅行慣れした人みたいに数百冊の戦利品を段ボール箱数個に詰め宅配業者に託すらしい。開催時期の総売上は、億を越すともささやかれている。
ヤフオクなどで、彼らが好む出品物をチェックしていると驚かさせられるのが、高々同人上がりの商業処女作の限定版小説の予約した権利が定価の数倍の6万とか、ヲタ向けゲームの原画家のサイン色紙が数十万とか、一般的には聊か理解を超える値段をつけられ落されて行く。同人上がりの小説商業処女作の一般版も、新書判で各千円を超す上下巻という高めの値段であるのに、一月も経たないのに100万部以上既に売り上げ増刷が間に合わないでいるらしい。ヲタどもには、関連商品をすべて買い揃えたり同じものを複数買って、読書用・保存用・布教用などとする習わしがある事からも、彼らをターゲットとした特に限定商品などは無視できない購買力があるのは否定できない。
このげんしけんも、彼らの中の一サークルを主人公と据えており、その点からもより身近で親しみのある学生生活を描いている。新興宗教でも内部では身内意識が強いが、一般の者から数歩間を置かれる彼らも自分たちの物語となれば、まるで自分の事のように感情移入できるのが人気の高い秘密でないかと考えられる。趣味嗜好が多様化した現代では、昔のようにメジャーヒットは難しいとされるだけに、より購買力の高いターゲットに絞り込みよりマッチングした商材を投入するのは今や必然だと考えられる。その意味では、猫に魚、おばさんにバーゲン品、姐さんにブランド物、そしてヲタにアニメやゲームはやって当たり前やらずば損するだけといった風潮なのであろう。
げんしけんでは、彼らの中ではごく当たり前のヲタ的な日常を描いており、蔑視視する一般人に対して苦労しつつも耐えて頑張っている事や、彼らの内輪にしか理解できない商業作品を模倣した二次著作物を同人誌即売会などで発表して、お互いを誉め合い同族と言うか共同体意識を強化or教化し慰め合ったりする。部外者には名状しがたく理解できない彼らの趣味嗜好は、ある種のカルトと言え、それだけにお互いの趣味嗜好が理解し合える内輪同士の結びつきは強い。一般人から区別或いは差別されている事も、彼ら同士の閉鎖的な結びつきを強化するのに一役立っている。そうした彼らを肯定し勇気づけるこの作品は、正に彼らの聖典に比するものかもしれない。
豚も煽てりゃではないが、差別迫害され否定され続けている彼らをほんのちょっと肯定してやれば、その殻を開き彼らは自ら感謝の意を示そうとして喜びを示したがるだろう。叩くばかりではなく、鞭打てば次ぎは飴。一般的なことに興味を持てない彼らではあるが、それなりに合わせてやれば、今まで使えずにいたモノを喜んで捧げに来る。そうすると判っているのに見逃す術はない。肥沃なのは確かだから、そこにあった種を蒔けば、豊かな稔りは約束されるのだと…
…などと、見るのが一般人の商人ですね。一般人と自称する方々は、否定しつつも選民意識と差別思考が高いのが特徴ですが、趣味嗜好などの違いは異民族との生活習慣の違いなどと同レベルの話に過ぎません。一般人が現代の魔女扱いする彼らですが、価値観が異なるだけでやっていることはごく普通の人間です。彼らなりの価値観に依る日常風景を描いている本作を読んで、彼らをそれなりに理解することができれば、得体の知れないモノとして怖がって差別視撲滅しようなどと料簡の狭い閉鎖的な人間にならずにすむでしょう。理解できないものを、理解しようとする努力を放棄して理解し受け入れられるモノだけに世界を限定する事こそ、精神的な引き篭りだと言えます。自ら井戸に引き篭ろうとする蛙なのか、清濁問わず受け入れられる器の大きい人間なのか、先ずはこの本で彼らを窺い見て自分の限界を測り見てはいかがでしょうか?
2002-12/20(Fri)発売
木尾 士目
講談社 アフタヌーンKC 税込価格 \530(本体 \505) ISBN:4-06-321144-4
『げんしけん』(1)
Amazonでチェック・bk1でチェック
2003-06/23(Mon)発売
木尾 士目
講談社 アフタヌーンKC 税込価格 \530(本体 \505) ISBN:4-06-321151-7
『げんしけん』(2)
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2003-12/22(Mon)発売
木尾 士目
講談社 アフタヌーンKC 税込価格 \530(本体 \505) ISBN:4-06-321155-X
『げんしけん』(3)
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2004-06/23(Wed)発売
木尾 士目
講談社 アフタヌーンKC 税込価格 \530(本体 \505) ISBN:4-06-321162-2
『げんしけん』(4)
Amazonでチェック・bk1でチェック
最新刊の4巻は、初刷のみ4種類の栞がランダムに1枚ずつ入っています。不届き者がヤフオクなどでセット品にして高額出品しようとするかもしれませんので、購入前に抜き取られていないかチェックするのがよろしいかと。書店員の多くは、単行本自体でなく付属の栞が欠品くらいでは交換などには頑として応じません。乱丁などは鋏で切って完品として突き返し、それ以上は悪質なクレーマーとして問答無用で警備員や警察などに突き出すケースもあったそうです。自衛に勤めましょう。
ついでにAmazonでの『げんしけん』の検索リンクも貼っておきます。続巻やTVアニメの関連アイテムなどが発売されればピックアップされると思いますので、ブックマークをしておいて思いついた時にチェックしてみると幸せかもしれません(笑)
『げんしけん』
和書・音楽・DVD・ビデオ・ソフトウェア・TVゲーム
『くじアン』
和書・音楽・DVD・ビデオ・ソフトウェア・TVゲーム
同原作者の、過去の作品。
1999-01/22(Fri)発売
木尾 士目
講談社 アフタヌーンKC 税込価格 \530(本体 \505) ISBN:4-06-314196-9
『五年生』(1)
Amazonでチェック・bk1でチェック
1999-06/23(Wed)発売
木尾 士目
講談社 アフタヌーンKC 税込価格 \530(本体 \505) ISBN:4-06-314211-6
『五年生』(2)
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2000-01/21(Fri)発売
木尾 士目
講談社 アフタヌーンKC 税込価格 \530(本体 \505) ISBN:4-06-314230-2
『五年生』(3)
Amazonでチェック・bk1でチェック
2000-08/23(Wed)発売
木尾 士目
講談社 アフタヌーンKC 税込価格 \530(本体 \505) ISBN:4-06-314248-5
『五年生』(4)
Amazonでチェック・bk1でチェック
2001-01/23(Tue)発売
木尾 士目
講談社 アフタヌーンKC 税込価格 \530(本体 \505) ISBN:4-06-314260-4
『五年生』(5)
Amazonでチェック・bk1でチェック
1998-05/22(Fri)発売
木尾 士目
講談社 アフタヌーンKC 税込価格 \530(本体 \505) ISBN:4-06-314179-9
『四年生』
Amazonでチェック・bk1でチェック
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