定期更新@日曜日 Ver2004.06.13
メルマガを購読頂いている方々には、逸早く増刊號としてお届けしました。7月発売予定分を中心に掲載したタイトルが多いので、驚かれたかもしれません。いつものごとく、発売予定7日前には、ネットショップへのリンクを添付して改めて御案内いたしますので、宜しくお願いします。
2003年刊行分までを、書名と著作者の簡易表記に改め、麒麟舘へのリンクを貼る事で詳細なデータが必要な際は参照して貰うようにしています。新刊を400冊余り毎月追加しているので、テキストオンリーに近いにも関らず95%満員状態ですので、せめて重複データを減らして延命しないといけないわけです。これまでは、その年のページは各月を旬で分割していましたが、今回は古い物と同じく1ページにまとめるようにしました。音響カプラ時代とは言わないが、アナログモデムでFAXと競い合いつつ通信していた時代には、時間が掛るので小さく分割した方が好まれました。ブロードバンド時代となった今は、やたらと大きい画像をたくさん貼り付けたページにも寛容で数メガある動画などを落すのも、特にためらわなくなりました。よって大きめのページも容認され易くなったと判断いたしました。サイト内のページ数が若干でも減ると、その分管理や更新作業も容易に行なえるようになります。今後は、Java Scriptを多用してリンクや定型部分の重複をカットできないか試行錯誤してみる予定です。情報系ですので、CGIやPHP・SQL等を用いた動的なモノでもよいとは思いますが、いかんせん、思い通りのスタイルのページを開発するのにテスト環境もスキルも足りない状態で、しばらく小手先の誤魔化しが続きそうです。
主なラインアップは、週半ばにご報告した顔ぶれと相違ありませんが、その後の調査で明らかになった情報をいくらか反映しています。
さて、来月予定の小説を見て見ますと、上旬75冊、中旬28冊、下旬40冊ほどをピックアップしています。これらに今後明らかになる予定を加えて行きますので若干は増えると思いますが、前年同月比が各旬-9、-6、-16冊、2年前とが+7、-13、+4等となっています。朱雀舘には、月&旬別の掲載冊数の一覧もありますので、月毎或いは前年同月などの推移を見ても面白いかもしれません。勿論、発売される全ての本を掲載しているわけではないので厳密には比較は出来ないかと思いますが、同じ傾向の本をピックアップしているのでそれほどチグハグでも無いかと思います。
毎月新刊が多いあるミステリ作家は、そのほとんどが2度目3度目と言わない再版もので、出版社や版形や新装版などと称しても内容は大同小異でしょう。mysteryはネタが割れると面白味が半減どころではないと思うのですが、適度にネタを忘れているのか新しい読者が参入しているのか、ネタ以外のたとえば人物描写などがソレほど魅力的なのか、出せばそこそこ売れるようです。某SF作品のタイトルをパクって旗が折れんばかりの自賛中の某小説も、話題作というだけで版元発表では同じ職場の何人かは購入している計算になるほど売れているらしい。漫画でも手塚治虫の作品を主人公の触手に至るまでパクッた漫画などもドラマ化されているなど、パクってそれを取り沙汰して騒げば、野次馬が次々と買ってくれるという構図が定着しているようで、売れているからよい作品とは限らなくなっているようです。でも、売れるからよい商品であることには間違いありません。ちょっと売れた同人作品の手直しだからと、限定版を出したにも関らず数を絞り過ぎて却って転売屋を歓ばせたり、通常版を少ししか摺らず品切れしている間にオークションでのプレミヤ古書や購買熱が醒め切った頃に重版を上げるなど、商売戦略を誤り過ぎた出版社もあるようです。内容が良さそうだから売れるとは限らないし、一般に広く浅く売るよりもターゲットを絞り込み過ぎて歪んでいるとしか思えない商品が一部で爆発的に売れて小ヒットすることもありますし、清貧ではやって行けなくなっていますね。
一方で漫画の方では、2004年7月発売予定分が、上旬・中旬・下旬と81(-23,+6)・120(+21,-2)・142(+4,+7)冊(括弧内は前年・前前年の同月旬比)です。ある程度の売れ行きを期待できる漫画は、小説以上に再版物が占める割合が多いようです。平成に入ってから小説のような文庫判漫画が、毎月コンスタントに出るようになり、文庫判での新装版と称する再版も見かけるようになりました。当初は、ポケットにも容易に入る事から在庫として置き易いものの陳列棚に置いての管理に眉を顰められる書店が多く消極的かと思いや、購買力はそれなりに高く漫画も末は文庫判で再出版という図式が定着化しつつあるようです。
当方では、文庫判などあからさまな再出版から、調査時に顕かな再出版物はマークを入れています。完全新作かと思って買ったら、前に大きい版で買っていたという事が無いように確認して貰う為です。中には気づかないでマーク無しと言うモノもありますので、最終的には自己責任ですが、目安になればと思います。廉価版コミックこそほとんどスルーしていますが、文庫判などは原則としてフォローしその他の版形の再出版ものも比較的フォローしています。手前でチェックしている再出版物は、集計するのも難しくないので、そのうちどのような傾向があるか比較してみようと思っています。
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