定期更新@COMIC FLAPPER
メディアファクトリー刊「コミックフラッパー」2004年08月號の掲載作リストを、拙宅にて更新して来ました。
表紙は、いつものOKAMAで『大きい丸鍔帽子をかぶる、籠持ち少女』って感じです。大きく開いたスリットにもメガ行くのですが、詳しくはありませんがアオザイの上着っぽい感じと三角笠っぽい被り物なので、ベトナムの戦場生活者かと思ってしまいます。陽射しと関係なく、クラッ、っと来てしまいそうだなぁ…
『ふたつのスピカ』は、マリカの出生の秘密などが…。中々ヘビーな過去を背負っているみたいです。
『刀神妖緋伝』は、比較的あっさりと獣王鬼を斬殺してしまいましたが、式神を討たれて逆凪の風が吹き始めたって感じです。次回が、メインの第2ランドっぽい。
『クワン』は、いつの間にか17年後に跳んでいる。
『ファティマ』は、次の話の始まり。孵化寸前の卵を抱えた沈没帆船が浮かび上がってきたところ。浜辺で良い雰囲気の二人と思って、ページを捲ったら上手い事落されました。幽霊船が浮上したおどおどしい下りの後だったので、foot気を抜かれた隙にという呼吸で、流石に上手いよなと思ってしまう展開でした。若手は主張したい事を押し詰めるのは上手いが、この手の緩急の付いた落しは、流石熟練者は違うと感じる点です。それと、汚沼社(仮名)と大人の事情で縁が切れてから新本が無くなってしまった作品のうち『スケバン刑事』ですが、2004-08/23より月1巻全12巻で復刻される模様。暴走した実写ドラマは黒歴史に封印するとして、漫画の方は当時人気があり過ぎて中々ピグマリオの続きを描かせて貰えないらしいとも噂まで立った覚えがあります。LPでイメージアルバムだかドラマだかも出たような覚えがあるのですが、詳細を御存じの方はいませンかねぇ~?
『二十面相の娘』は、なんだか水着がダサく旧っぽいと思ってしまったが、よくよく考えれば平成の現代ではなかったんだよな。いっそ、明治大正の白介襦袢風水着のほうが…
『ナリワイタイムス』は、SMとは違う拷問の話。「がみがみ女の轡」は笑った。こんなのが実在するほど、昔から女の口は心臓よりも動くのかって感じです。拷問というのは特に権力者が、弱者に対して自分が優位である事を確認したり、反抗心を叩き潰し萎えさせ思う通りに扱いやすくする為の手段です。いかに恐怖させるかとか、ギリギリまで痛めつけながらも口を割るまでは殺さないようにするとか、古代中国の西又などをとってもある意味では芸術の行きまで洗練され昇華された点もあったりします。SFっぽいのだと5000億光年の虎みたいに、手足や首をバラバラにして生命維持装置に繋ぎつつ十数年放置しておくというのもありました。肉体的な拷問や暴力に煩い現代では、イジメなどは寧ろ精神的なモノへとウェイトを移し、物理的に被害を計測し難い方法をとって自己保存するようになりました。肉体への傷害とは違い、精神的な傷害は程度を測り難いので危害を加えられて事実を確認し難いので、証拠を残さずに安全にいたぶれるというモノです。やな進歩ですね。人として生まれてきた以上、自分と明らかに異なるものを認める事は自己否定即ち自傷自害行為にほかならないので、許容できるところまで自分と同質化するか自分が否定される前に異なるモノを否定するしかないという点は同意。最近は、自分と異なるモノは、吟味すらせず、議論するなど調整を図ることなく自分を押し付け自分の言いなりになるように駄々捏ねる事しかできない大人が当たり前になっていますね。つまり話しをしていると思っているのは自分だけで、その実、相手に自分に恭順し受け入れ認めるように一方的に洗脳し脅迫しているだけです。本人は自分の意見を主張しているつもりですが、そこにはキャッチボールのようなやり取りはなく、お互いに一方的に投げつけているだけです。なのに言っても効かないから仕方なくと言うのが拷問で、弱者の悲鳴と怨詛が己の優位性と正しさを認識させ高揚するので、複雑な儀式のように冶具も手法も豊かになって行ったのでしょうね。人がそうされるのを見て愉しんでいる人に限って、自分がそうされる側になるとは露ほども思わないので、そうして漏れて残った人々の世界は異質なモノを理解する以前に自分色を塗りたくって覆い隠すか壊して仕舞えとなってしまうのかと思ったり…
『THE EDGE新選組』は、新兵器は瓶子の質の差では補い難しという感じです。大東亜戦争の陸軍戦車もそうですが、こちらの手が通じず相手の手は止められない虐殺状態だと士気も萎えますし、自分がそうなる前にいかにAIてに損耗を強い立てなくするかを競う戦争では不利ですよねぇ。
『ファンタジック・チルドレン』は、イカレッぷりでは女に敵わねぇと思いますね。女性は遺伝子が完全にホモで、ヘテロな非対称な男と違い種として完全だと言う説があるそうですが、オバタリアンとか西太后とか思うと人はだからかと思います。
『アガペ』は、最悪な結果になりましたね。理想は、そこにはけして辿りつけないからこそ夢みるわけだし、人を痛めつけ殺すだけの道具は、話し合うだけではお互いに認め合えず相手を先に完全に否定するしかないからこそ其の為だけに産み出されたわけだ。それに自信家な人ほど、自分を肯定し続ける為に、遺物を仮借なく否定し根絶する人たちな訳です。夢は見ても、それは現実では無い事を忘れないようにしないと、早かれ裏切られます寄っては無しだと思う。
『トランジスタにヴィーナス』は、ハナムトリアとシブプムが出て来ましたが、その姿の異質さもさることながら、メンタリティとか種族社会の生活模様とかも興味が出て来ますね、けど作者の中の人は底までは深く設定していないんだろうなと、ちょっと拗ねてみる(笑)
『アタゴオルは猫の森』は、ここ一連の連作が「波動王海談記」となったようで、連番で9話目と決まった模様。打ち出される砲弾から出て来た強襲突撃兵の絡繰り人形には笑った。このヨアネザアド大陸周辺でのこんな絡繰りは、古代遺跡でしかないと思っていたのに。裏切りは、ヒデヨシの専売特許ではなかったのか。それにしても、ヒデヨシにだけはそんな言葉は言われたくないよなぁ。それでも、ヒデヨシのアワが、期待を裏切らないのはいいよなぁ。こうでなくっちゃ(笑)
「すいむ。」は、女の子が娘になって複雑な話だが、言われていないし自分から察する歳でもないけど、あいの微妙な変化に気づかず一人プリプリと誤解する直樹も何だかなぁ(汗;)
『地球防衛OLいちご』は、旧世界を7日で滅ぼした怪物って、巨人兵じゃないよなぁ。気になる… 今回は途中でなく最後に入っていたので別扱いでリスト化したけど、ディジーの方は次号最終回らしい。いちごがいつの間にか終わって、こちらにのり変わっていてもおもしろかったのだが残念。
誌末の先生方へのお題。題目は七夕の願い事でしたが、自己努力放棄して他力本願丸出しな答えもありましたが、新居さとしの「世の中に人が幸せになる…」ではなく「幸せな考え方になりますように」は目を引きましたね。こちらの話ではありませんが、全員が幸せにでは帳尻が合いません。でも殺伐とした考えを抱いていると本人だけでなく周りまでネガティヴになってしまいます。自己絶対本位他人絶対否定の考えをする人がいないだけで、ずいぶんと暖かい生活を過ごせる気になるのですが、いかがなモノでしょうか?
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