« 定期更新@アフタヌーン | トップページ | 定期更新@少年A »

2004.08.26

この世で一番幸せな…

 世界で一番極楽な場所はと尋ねれば、女好きな男であれば、かかあ抜きで水蜜桃のような美女で溢れ返った後宮とでも答るのだろうか?
 好きなモノに囲まれ、逆に小煩いモノから最も離れたところという点は、きっと共通するに違いない。小言と厭味だけの上司からは最も遠い席で、できれば間にロッカーやキャビネットでも鎮座させて置いて、両隣と向かいが可愛い娘であるならば仕事も一段とはかどるような気がする。美人の受付嬢の居るお得意さんには朝に夕に通いたくなるし、可愛い娘が居るお店なら休日返上残業早出は進んでやりたくなるもんです。

 私の場合は本好きだから、自分だけが鍵を持っている書斎で大峡谷のように聳え立つ本棚、勿論好みの本がぎっしりと詰まった奴に囲まれていたいねぇ。仕事が忙しいと中々読む暇なんてないけど、読める時に絶版だと哀しいから、買える時に読みたい本を買い込んで置く。休日には、子供の相手は何とか女房と子供の友達に押し付けといて、僅かな時間で積読しておいた本のページを捲る。
 それでも、読める時間より、そぞろ気になって買い込む本の方が多いだろう。
 溜め込んだ宝の本は、定年まで勤め上げた未来のボクへの褒美だ。
 老眼鏡のお世話にならないといけないとしても、働ける場も失ったボクは、読めない時に買い込んだ本を紐解き日々を送りたい。仕事で話題を繋ぐ為の本などは、つきあいの釣りやゴルフといっしょで芯から愉しんで読む本じゃない。自分の為に読む本は、追い立てられながらでは読む気になれない。だから柵の半分を放り出せて暇を持て余した、老後の愉しみにでも取っておきたい。人と話題を交わす為に、その時読んで置かないといけない本もあるが、自分の為に読みたい本は、一度読んだら古本屋へ永久預かりにしたい本などではなく、読み終える毎に齢と皺が増えて行ってもまた何れ読み返す為に手の届かないところへは離せないモノに違いない。
 嫁や我が子よりも手直に置いて置きたいなどとは、言葉にして洩らすワケにはいかない。けれど、それを手に取り開いてページを捲っている間だけは、自分だけの空想の世界に誘ってくれる本に囲まれている時間だけは、柔らかく暖かい寝床で転寝しているというか自分だけにやさしい子宮の中で羊水に浸っているかのような気にさせてくれると思う。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/25085/1289882

この記事へのトラックバック一覧です: この世で一番幸せな…:

» 世界で一番極楽な場所 [〜ふぐ屋、風と共に去らぬ〜]
ココログの今回のトラックバック野郎のお題。  「世界で一番極楽な場所」  ( ̄〜 [続きを読む]

受信: 2004.08.31 18:54

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。