定期更新@COMIC FLAPPER
メディアファクトリー刊「コミックフラッパー」2005年02月號の掲載作リストを、拙宅で更新して来ました。
表紙は、OKAMAの『鳥娘』。やたら大きなロゴが邪魔でキャラがほとんど隠れていますが、目次のモノクロをみると、なかなかいい感じにしあがっている模様。ロゴ抜きの画を拝んでみたいものだけど…
読者プレゼントは、目次後ろの切手不要葉書で、2005-02/05”必着”で投函。切手不要は嬉しいのですが、配本が遅く投函した葉書も遅く届く地方には不親切。餌は、『フットマッサージャー』を3名、『ナイトライダーQUOカード』を3名、『国立日立海浜公園乗物券ペア』を10名にと、読者層とその想定生活地域を微妙に選んでいる模様。読者プレゼントのチョイスが、読んでいるだろう読んでほしい相手をどう想定しているか判るかと思うのだが、それからすると…
『刀神妖緋伝』は、一連の王家話の完結話。王家の守り神と屋敷を炎上させたあげく、今の商売を止めろと訓戒垂れて退散。でやったことは密入国? 出国もだけど…。
『忍者飛翔』は、一条の姫さまが、伍堂家に乗り込んでくる。そこで真琴をやりこめ寝太郎と裏山に出るが、雀蜂の足留めの策に寝太郎が頭に傷を負う。一方で雀蜂は、一條家の拵えが水晶丸にも呼応するのを確認する。庇って頭に石を受けた寝太郎が、記憶を失うとか、恩人だといいはって寝太郎を一条家で看護しようとか言い張ると面白いかと。一条の姫さまは魅力的なキャラだけど、作者の人は結構あっさりと降板させることがあるので心配だなぁ。村正絡みで生き延びてくれよ…
『アトリ抄』は、田代琢也の新連載で、読切不定期連載だった「ディアボロスライブ DIAVOLOSLIVE」の続編。新キャラのロリッ娘が、いきなり喧嘩を売ってくる。次いで妖魔も襲ってくるが、付けてきたロリキャラを人質に取られて…。最後っ屁は何でしょうね? マーカーならまだいいけど、病とか呪いだったりして…
『二十面相の娘』は、千津子に催眠術でも掛けていたのか、正体を無くしちゃっていますねぇ。なかなか正体の見えないお二人のようです。
『さくらの境』は、オバサマが戻らないままとうとう年越してしまう。猫を懐に入れていて、かゆいって…、蚤か虱か…。お寝坊さんの起こし方ってのは、いろいろあるのですが、猫乗せはやられたことないなぁ。寧ろ眠りが浅い方なので、疲れが取れないうえに、目だけはすぐ冴えてしまう。猫の後の起こし方は、是非ともやってほしいですねぇ、異性限定ですけど(笑)
『ナリワイタイムス』は、地域医療の色平哲郎氏の話。やはり名を成す御方は、凡人のようにレールの上に載って運ばれたりはしないんだなぁって感じ。寄り道なんか、戻れないだろって気がしますから、出来ないんですよね。ストレートに東大理科一類に上がるのはともかく、それを途中で投げてエリートらしからぬ事を…。波瀾万丈な人生に踏み出せないようでは、凡人として終わるってことでしょうか?
『痣丸』は、事の次第が判るとともに、いきなり征夷大将軍とは縛られまくっていますね。
『ファンタジック・チルドレン』は、事の次第の説明。なかなか因縁は深いようですね。独り過去の記憶が無いからこそ、現世での柵が出来て、今さら明かされる過去が重荷となってしまったり?
『アタゴオルは猫の森』は、タコの言い分は判らなくもない。人間は一方的に喰って搾取する種族だとの自負しているものが多いし、他の生き物が人を殺めれば、それは許しがたい椎逆で是正しなければならないと思っているのが”常識”。他の動植物はその屍骸までしゃぶるのに、自分達のは虫にも喰わせない。視点を変えれば、生物の鬼子なんですよね。さていよいよ年貢の納め時かと思ったところで、ツキミ姫が巨人の模様のことに気づき、ギルバスまでもが登場。主なキャラが出揃ってきていますねぇ。波動王編のクライマックスとともに、連載も終わりそうな勢いだなぁ。心配だ(汗;)
『キングゲイナー』は、トーンの張り方がノペーッとしているのですが、実はデジタルトーンになれていなくて白いのが誤魔化せればいいやとか…? そんなんじゃありませんよねぇ?
『ただ死んだだけの話』は、読切だったような気がしたのだが、しっかりと連載になっていますね。ところで、生きている人間のライバルが登場したわけですが、ニブチンが気づいた時どちらを…
『たまのしまい』は、末広の読切。話は、ワガママな姉妹が禁じられた森の奥で物の怪に襲われてと言うネタ。342P中段右の駒とか、キャラのデッサンのおかしいものがチラホラ。効果を狙ったデフォルメとは、また違う感じで勉強の余地ありかと。コマの中のパースも、まだまだ工夫できそうです。ネタもどちらかと言えばオーソドックスなパターンの一つ。あっさりし過ぎているキライもあります。あたり触りがないという点ではよいのですが、せめて人体デッサンはもう少し描き慣らしてほしいですね。
『ひかりのまち』は、君塚祥の読切。戦後、夫は地雷で吹き飛ばされて遺体も残らず。未亡人が事故現場に向かうが、そこで過去のない傷だらけの見回りの少年に出会う。その少年は村のものから疎まれており、実はフランケンシュタインみたいらしくて、その右手は亡父のもの。一介の町医者になぜそんなことができたのかは置いておいて、村社会の差別とか人の心の闇の部分を描いている。人が見ている自分は、その人が思っている自分で、それが自分が思う自分じゃないし、他人が満足する自分を演じさせられつづけるとか、そんな感じだろうか。少年は、村人の憤りの捌け口で、しかし過去のない少年にとっては、それは他人の罪を背負わされているに等しい。絵は白っぽさも感じられるが、味もある。話もなかなか興味深く、次作も気になるところ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント